論文ゼミ・文献ゼミについて

原則

ゼミの最大の目的は研究の能力を高め実績を増やすことにある。ゼミ発表は、その目的のために、学位取得、査読論文投稿、学会発表、書籍や媒体記事などで、自分の研究をゼミ外の第三者に見せる前に不足点・欠点をあぶり出し、事前に対策する、欠点を潰すための場。そのため、否定される、ネガティブなことを言われるのは当然。それに耐えられないなら、事前により一層の準備をするしかない。

指摘を受けたら、必ず対応する。取り入れるか否かに関わらず、どう活かしたのかを必ず説明する。「意見だけくれ」と言っておきながら、結局何の対応も見せないなら、誰も意見をしなくなるため。

ゼミに限らず、「否定された」「ネガティブなことを言われた」と、すぐに引き下がらない。研究者の仕事は死ぬまで否定され続け、跳ね返し続ける作業。その自覚がないならはじめからやめたほうがよい。

ネガティブな指摘は研究を大きく発展させる。その上に調査と思考をつみあげる。これまでの研究と人生の蓄積の上での自分だけの強みを活かし、研究に最大限のレバレッジを効かせる。出自、語学力、趣味、職業上の経験・人脈など、その強みは無数にある。誰がやっても成立する研究では競争に勝てない。